「リボ払いの支払いがなかなか減らず、自転車操業状態に」
「自転車操業状態が続くとどうなる?」
リボ払いの仕組みを理解することなくクレジットカード会社からすすめられるがまま、あるいはお得なキャンペーンなどに魅力を感じてリボ払いを申し込んだ方もいるのではないでしょうか。
リボ払いを計画的に利用できているなら問題ありません。
しかしもし、
- リボ返済のために他のクレジットカードを利用している
- カードローンの返済のために複数のクレジットカードでキャッシングリボを利用している
「自転車操業」状態であれば、注意が必要です。
この記事では、リボ払いによって自転車操業状態になってしまう理由や、リボ払いで作ってしまった借金の解決方法について解説していきます。
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リボ払いで「自転車操業」になってしまう理由
クレジットカードの利用方法のひとつに、「リボ払い」という方法があります。
単にリボ払いといっても、実際にはさらに細かく分類される(「元利定額リボルビング方式」など)のですが、根本的にはどの方法でも返済が長期化するという可能性があります。
というのも、クレジットカードのリボ払いは「カード会社に多くの金利を支払わなければならない返済方法」だからです。リボ払いだとなぜ自転車操業状態になりやすいのか、まずは返済が長期化してしまう仕組みや返済時の注意点について深く掘り下げていきます。
リボ払いの返済が長期化してしまう仕組み
クレジットカードの支払い方法を大きく分類すると、「一括払い」「分割払い」「リボ払い」の3つがあります。それほど大きい金額でなければ一括払い、そうでない場合は分割払いやリボ払いを利用する方が多いでしょう。
分割払いが最初に指定した支払い回数に分けて返済していく方法であるのに対し、リボ払いは毎月支払う金額が固定になる代わりに返済回数を指定できません。
つまり、最初からいくら支払うかわかっている分割払いとは異なり、リボ払いの場合は利用額が増えれば増えるほど返済回数が増えるため、返済が長期化されていく仕組みになっています。
リボ払いの金利と返済の注意点
そもそもカードローンやキャッシングなど貸金全般の金利は、利息制限法という法律で定められています。
リボ払いの金利は一般的に年利15%前後で、消費者金融のカードローンなどとほぼ同水準です。利息制限法による利率の上限は以下のように定められています。
元金額 |
利率の上限 |
10万円未満 |
年利20%まで |
10万円以上100万円未満 |
年利18%まで |
100万円以上 |
年利15%まで |
上表を超えた金利でお金を貸すのは「違法」です。したがって貸金業として登録している一般的な業者であれば、違法な貸し付けを行うことはありません。
しかし、リボ払いには「返済期間が長期化しやすい」「借金をしている認識が薄れる」といった問題があります。返済が長期化するということは、それだけ長い期間にわたって金利を支払い続けなければならないということです。
そして、借金をしている認識が薄れ、借り入れ元金が膨らんでいけば、金利は元金に対してかかってくるためトータルの支払い額が増えます。
リボ払いによって借金が増える事例
60万円の買い物をした場合、分割払い(12回払い)であれば毎月5万円(+手数料)を1年にわたって支払えば済みます。しかし、リボ払いによって毎月1万円の返済に固定した場合は、単純計算で60回、つまり5年間も支払いをしなければなりません。
さらに、この計算には金利が含まれていないため、実際には手数料(利息)も追加されます。そのため毎月1万円の返済を続けても5年の支払いでは済まないというわけです。
もちろん、この間に他の利用があれば、完済までの期間はますます長くなっていきます。リボ払いの癖がついてしまうと、「なかなか返済が終わらない」という危険もあります。
リボ払いをすぐにやめたい!こんなとき、どうすべき?
自転車操業状態を脱するためにクレジットカードのリボ払いをすぐにやめたいと思った場合、途中で解約することはできるのでしょうか?
次に、リボ払いは解約できるのか、解約可能ならどのような方法で実現できるのかについてご説明します。
クレジットカードのリボ払いは解約できる
一般的にクレジットカードのリボ払いは、解約できます。リボ払いの解約方法は、下記の2つに分類できます。
- 会員サイトから解約を申し込む
- コールセンターに連絡して解約を申し込む
通常、クレジットカードの利用者は会員サイトを利用できます。会員サイトにログインすればリボ払いの解約設定ができるため、すぐに手続きを行いましょう。
もし、会員サイトで解約できなければ、コーセルセンターへ連絡してみましょう。コーセルセンターで働くスタッフがリボ払いの解約手続きを行ってくれます。
カードを退会(解約)すると、リボ払い残高の支払いはどうなる?
クレジットカードを解約しても、リボ払いの支払いはすべての残高(借金)がなくなるまで継続します。カードを解約したからといって、リボ払い残高が自動的に一括払いになることはありません。
しかしカード会社によりますが、「リボ払い残高を一括払いで支払いたい」とサポートセンターへ申し出れば、一括払いへの変更手続きに必要な振り込み先や振り込み方法を案内してもらえることがあります。
サポートセンターへ連絡するのが面倒な場合は、会員サイトから次回の返済額を増額することでリボ払い残高を一括返済できます。
リボ払いによって自転車操業状態に陥ったら…どうしたらいい?
リボ払いが原因で自転車操業状態になってしまった場合、どのように解決すべきでしょうか?
手数料が毎月かかることを考えると、一括で返済してしまうことがよいといえるでしょう。しかし、多額のリボ残高を一括で返済することは難しい場合もあるでしょう。
したがってリボ払いで自転車操業状態に陥ったときの解決策として挙げられるのは、以下の2つです。
- 銀行などが提供している「おまとめローン」のサービス
- 「債務整理」
いずれの手続きも借金の返済負担を軽減できる手続きです。
ここでは、クレジットカードのリボ払いで作ってしまった借金の解決方法についてご説明します。
おまとめローンの問題点
「おまとめローン」とは、銀行などから返済資金を調達してリボ払いなどの複数の借金を一括で返済し、返済窓口を銀行に一本化するというサービスのひとつです。
おまとめローンを利用すれば、毎月の返済を1回で済ませることができます。しかし、支払いが長期化するなどでかえって支払額が増える可能性もあります。
また、元の借金に過払い金が発生していた場合に「おまとめローン」へ借り換えると、過払い金の返還機会を失ってしまう可能性があります。
債務整理を利用するメリットと問題点
将来の利息をカットし、借金を整理できる「債務整理(任意整理)」には、借金問題を解決できる可能性があります。
しかし、債務整理を行った場合は新たな借り入れが困難になります。
その理由は、事故情報が信用情報機関に記録されるから(いわゆるブラックリストに載る)。この事故情報というのは、借り入れ審査の際に貸金業者が個人名などから照会する情報のひとつで、新たなローン審査が通らないことがあります。
しかし、この「審査に通りにくくなる」というのは、「今以上に借金が増えることがない」というメリットにもなり得ます。
現実的な返済計画が立てられ、借金が増えなければ、家計管理の軌道修正もしやすくなるでしょう。
まとめ
リボ払いの利用によって陥った自転車操業状態を終わらせたいなら、「債務整理」も検討してみましょう。
もし、借金問題を根本的に解決することを望んでいるのなら、弁護士や司法書士といった専門家へ相談することも選択肢の一つです。
専門家に相談すると、自身の状況に合った解決方法の提案をしてくれます。
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