自己破産したら起業できない？

わかりました。
自己破産した場合でも、特に起業について法律上制限されるということはないですよ。

実はそうとは言い切れないんです。
自己破産すると、一部の職業に就けなくなると言うことを聞いたことがありますよね。

そうです。
不動産鑑定士などもですね。
ですから、自己破産をするとこれらの資格をもって起業することはできません。

いえ、そうではありません。
免責を受けて、自己破産後に債権者からの借金に関する追求を免れることになって復権すればまたその職につくことも可能ですよ。

それともう一つ、自己破産するときの起業の問題と関連して知っておかないといけないことがありますよ。
それは、自己破産時に取締役に就任している場合の取り扱いです。

そうなんです。
自己破産すると取締役をいったん退任することになってしまいます。

いえ、そういうわけではありません。
いったん自己破産した後でも、再選任してもらえばまた以前と同様取締役の地位に戻ることができますよ。

さらに、自己破産後に起業するときには資金調達方法にも工夫が必要ですよ。

それはあります。
自己破産すると信用情報に事故情報が載って、その後借り入れをすることができなくなりますよね。
これは任意整理の場合も同じです。

そのとおりです。
借り入れによって資金を調達することが困難になりますよ。

いえ、そうではありません。
自己破産後だいたい5~10年くらいでブラックリストから名前が消えて、またお金が借りられるようになりますよ。
これも任意整理した場合も同じです。

はい、そのとおりです。
このように、借金の返済が苦しい場合や、自己破産後に企業を考えている場合などには専門家に相談するべきです。